野生ニホンザルの餌付けで知られる大分市の高崎山自然動物園は２２日、サルの人気ナンバーワンを決める恒例の「選抜総選挙」で、雌の「ミラクル」が優勝したと発表した。初出場ながら４１１票を獲得し、２位「マルオ」に１２８票の大差をつけた。

　ミラクルは６歳。赤ちゃんの頃に下半身が動かず、腕を使ってはって移動していたが、奇跡的に回復したことからその名が付けられた。

　スタッフの藤田忠盛さん（５４）は、おとなしい性格で一緒に写真が撮れるマルオや、高崎山史上初の雌のトップ「ヤケイ」の優勝を予想していたが「意外だった。ある意味ミラクルだ。回復のストーリーに感動した人が多かったのではないか」と分析した。