直実ゆかりの桜 一足早く見頃に 埼玉・熊谷の石上寺 例年より1週間ほど遅く
2025/03/24/10:44
熊谷市鎌倉町の石上寺で、約60本の熊谷桜が見頃となっている。八重のもこもこした小さな花には約30枚の花弁があり、うつむくように下向きにかわいらしく咲いている。
熊谷桜は早咲きの桜として知られ、源平合戦で活躍した熊谷次郎直実が一ノ谷の戦いで先陣争いをした故事から名付けられたとされる。境内には、直実の子孫で宮城県気仙沼市の古谷館(こやだて)八幡神社宮司の熊谷正之氏が東日本大震災の鎮魂を込めた「熊谷桜碑」も建立されている。
石上寺によると、3月に入り度重なる降雪があり、例年より1週間ほど遅れて見頃を迎えた。越谷市で最高気温が25・0度に上った週末の暖かさで一気に満開となりそう。
第23世住職の岡安哲也さんは「毎日午後5時まで門を開けているので、ぜひご覧ください」と話している。
石上寺は秩父鉄道上熊谷駅から北へ徒歩5分。