授業では学べない知識得た…埼玉から500人が新たな一歩、社会へ向け踏み出す 川口の埼玉学園大・川口短大で卒業式 学長が激励「それぞれの道で人生を切り開いて」
2025/03/24/15:04
川口市木曽呂の埼玉学園大学、川口短期大学で22日、学位記授与式が行われ、大学院、大学、短大を修了、卒業する約500人の学生が社会へ向け新たな一歩を踏み出した。
学位記授与、表彰に続いて式辞を述べた石井大貴学長は「皆さんは自ら課題を見つけ、解決する力を備え、自立した、相手を思いやり他を認めることができる共生の心を持った人間に成長した」と学生のこれまでの努力を称賛。「身に付けた知識や能力を十分に発揮し、それぞれの道で自分の将来を見据え、志を持ち、努力し、自らの人生を切り開くことを期待している」とその前途を祝し、激励した。
答辞を述べた埼玉学園大人間学部心理学科を卒業する中村健太郎さん(22)は4月から、茨城県庁職員として働く。「研究や実習を通じ子どもや社会で働く大人らとも自ら積極的に話しかけられるようになった。オープンキャンパスで受験生、保護者を迎えたのいい思い出。大学で学んだことを生かし、周囲をサポートできる人となりたい」と話す。
川口短大こども学科の相川夏季さん(20)は県内保育園に保育士として就職。「高校時代と異なり、自ら考え意見を出し、主体的に学ぶことができた。実習は授業だけでは学べない知識を得られた貴重な経験。今後も子どもから学び、保護者に信頼される存在でありたい」と話した。