埼玉新聞

 

率直な質問「値段は実店舗と違う?」移動スーパーの素顔に知事迫る 注文も可 愛される地域の“井戸端”

  • 移動スーパー利用者から話を聞く大野元裕知事(中央左)=15日午後、桶川市川田谷

 大野元裕知事が県内各地のさまざまな現場を訪ねる「ふれあい訪問」が15日、県央地域振興センター管内の桶川市で行われ、特色ある企業などを訪問し、意見交換した。

 同市川田谷の原集会所では、食品スーパー「フードスクエアフレスポ桶川坂田店」が運営し、今年2月から、同集会所敷地内で販売する移動スーパーを視察した。

 移動スーパーは同スーパーを展開する「カスミ」(茨城県つくば市)と桶川市の包括連携協定に伴って、近隣にスーパーやコンビニ、ドラッグストアなど小売店がない地域を巡回。生鮮食品など650品を取りそろえ、いわゆる「買い物難民」解消の一助となっている。

 大野知事は担当者に「値段は実店舗と違うか」「欲しい商品を注文できるか」などと質問。担当者は、移動スーパーの値段は実店舗と同じであること、顧客の求めに応じて商品を注文を受けていることなどを説明した。また、担当者の「単純に物を買うだけでなく、自分で品物を選ぶことや、地域の皆さまやドライバーとの会話を楽しみにしていただいている」との説明に対しては「利用者にとってはありがたいサービス。井戸端スーパーですね」と応じていた。

 知事は同日、業務用食材を販売する同市川田谷の「関東食糧」、釣ざおを製作する同市坂田東の「旭信」も訪れた。

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