<高校野球>準決勝・智弁和歌山戦に備え練習 初出場の浦和実 「積極的休養」を第一に最小限で調整 ここまで無失点の石戸「どこまで通用するか楽しみ」
2025/03/28/10:43
チームは休養日の27日、兵庫県西宮市の津門野球場で午前9時40分から正午まで練習を行い、28日の準決勝・智弁和歌山戦に備えた。辻川監督は「勝った瞬間から準決勝のことを考えている。勝って気持ち良かったけれど恐ろしさの方が強い」。西の横綱と呼ばれる甲子園常連校との対戦に武者震いしている。
この日は「積極的休養」を取ることを第一に、選手たちは40分かけて入念にストレッチや柔軟、ウオーミングアップを行い体をほぐした。練習は短時間のノックに個人ノック、素振りなど最小限で調整。午後は各自で相手校の動画を見て、それぞれ分析する時間に当てるなどゆっくり準備を整えた。
春夏通じて初出場での4強入りは、14年の豊川(愛知)以来、11年ぶり。準々決勝・聖光学院(福島)戦で記録した延長十回の8得点は春夏通じてタイブレークの1イニング最多得点となった。準々決勝の26日夜には、辻川監督の元にメールや交流サイト(SNS)で約400の祝福が届いたという。
頂点が見えるところまで来たが、まずは智弁和歌山戦。6種の変化球を自在に操る渡辺、最速150キロ超えの宮口の右腕二枚看板を打ち崩せるか。3試合で3本の三塁打を含む7安打と好調の2番佐々木は「良いピッチャーほど燃える。自分のやることは変わらない」と強気な姿勢だ。
ここまで18回を投げ、無失点の左腕石戸は「相手は強打のイメージ。やってみないと分からないので、どこまで通用するか楽しみ」。緊張や気負いを一切感じさせない度胸あるピッチングに期待したい。