埼玉初の高校に…普通・農業・工業の3科そろう新校児玉 新校飯能は電子図書館など整備 来春開校の県立高
2022/07/21/00:00
県教育局は20日、県立高校4校を再編し2023年4月に開校する新校児玉、飯能の概要を発表した。新校児玉は児玉白楊と児玉を統合して児玉白楊の校舎に開校し、新校飯能は飯能と飯能南を統合して飯能の校舎に開校する。児玉、飯能南は今年度まで生徒を募集していたため現在も1~3年生が在籍しており、飯能南の生徒は来年度以降も現校舎を飯能南分校として利用する。
新校児玉は普通科80人、農業科80人(生物資源科、環境デザイン科各40人)、工業科80人(機械科、電子機械科各40人)を募集し、普通科、農業科、工業科がそろう県内初めての学校になる。JR本庄駅、児玉駅からのバスの延伸計画を進めており、校舎から約1分の場所に新たなバス停を設置する予定。敷地内に選択授業や特別授業などで活用する新校舎を建設する。
新校飯能は普通科280人と、飯能の定時制課程普通科40人を引き続き募集。「進学重視」を掲げ、進路に沿った科目を選択できる単位制の導入や、特進クラスの設置を行う。電子書籍を貸し出すオンライン図書館を整備するほか、飯能の特別教室2室を、壁一面がスクリーンとして利用できるICT(情報通信技術)室などに改修する。
「魅力ある県立高校づくり第1期実施方策」に基づいた統合で、県立高校は計132校になる。今後は29年4月をめどに121~124校程度にする再編整備を進める予定。
高田直芳教育長は同日の会見で「地元の理解を頂きながら準備を進めてこられたと思っている。新校を多くの生徒に希望してもらい、活気ある高校で再スタートを切りたい」とし、「現在の児玉や飯能南に入学した生徒が、校舎や校名が代わっても新校の生徒と共に充実した学校生活を送れるよう、県として支援する」と話した。