埼玉県などは21日、新型コロナウイルス感染者を新たに1万823人確認したと発表した。1日の感染者としては初めて1万人を超え、過去最多を更新した。県によると、感染者の内訳は、県発表が6569人、さいたま市2430人、川口市923人、川越市284人、越谷市617人。

　これまでに確認された感染者は64万6105人（チャーター便帰国者含む）、死者は1669人（21日午後7時現在）。

　20日夜時点の重症者は10人、感染者の入院は781人、ホテル療養920人、自宅療養3万7233人。退院・療養終了は58万9461人。

　県管轄で詳細が判明したのは、未就学児～100代の男女6569人。うち、みなし陽性は148人。クラスター（感染者集団）関連は27件で、新たに学校など8施設で6～28人が感染した。会食で感染したとみられるのは未就学児～70代の男女47人。ワクチンを4回接種していたのは20～90代の男女45人、3回接種は10～90代の男女2078人、2回接種は未就学児～90代の男女1307人だった。

　県教育局によると、西部地区の県立学校で児童生徒12人が感染し学年閉鎖、南部地区の県立学校で児童生徒2人が感染し学級閉鎖とした。

　1～15日の2週間の変異株の確認は「BA・5」の感染が未就学児～90代の男女50人、「B・A4」が80代の男性1人、「BA2・12・1」が未就学児～20代の男女4人だった。

　さいたま市によると、感染が判明したのは10歳未満～100代の男女2430人。1週間前の2・26倍で、2日連続で過去最多を大幅に更新し、初めて2千人を超えた。10～90代の17人が中等症。

　川口市によると、新規感染は10歳未満～90代までの男女923人で、過去最高の数値になった。1人を取り下げた。これまでの最高は第6波のピークとなった今年2月6日の748人。市保健所は「徐々に警戒を強めている」としている。1保育園で園児1人が感染し、当分の間の一部休園を決定。休園中は3園（全面休園は1）。

　川越市によると、過去最多となる10歳未満～90代の男女284人の感染を確認した。うち、みなし陽性者は2人。

　越谷市によると、感染が判明したのは、10歳未満～90代以上までの男女617人。市職員19人の感染も明らかになった。