埼玉新聞

 

ホテルで女性死亡…顔にタオル巻かれた状態、体を縛られ暴行か 一緒にいた無職男を逮捕「死亡させた認識ない」なぜか不起訴…その後に申し立てあり再捜査、新証拠あり裁判へ 女性はホテルで脱出できず、不自然な姿勢で息を引き取っていた

  • 現場近くにいる警官=2023年5月16日午後6時35分ごろ、草加市瀬崎1丁目

    現場近くにいる警官=2023年5月16日午後6時35分ごろ、草加市瀬崎1丁目

  • 現場近くにいる警官=2023年5月16日午後6時35分ごろ、草加市瀬崎1丁目
  • 【地図】草加市

 草加市のビジネスホテルで2023年5月、女性の遺体が見つかった事件で、さいたま地検は28日までに、傷害致死容疑で当時逮捕され不起訴処分となっていた無職男(40)を逮捕監禁致死の罪で起訴した。処分は27日付。裁判員裁判で審理される。

 事件は23年5月に発生。草加市のホテル客室で、千葉県松戸市のパート女性=当時(44)=が緊縛された状態で倒れているのが発見された。県警は同年7月、体を拘束するなどの暴行を加え死亡させたとして、男を傷害致死容疑で逮捕、送検。男は女性と共に同室にいたことを認めたものの「死亡させた認識はない」と容疑を否認し、同8月16日、地検が不起訴処分としていた。

 捜査関係者らによると、検察審査会に不起訴処分に対する審査申し立てがあったことを受けて、地検は昨年6月以降から県警と補充捜査を実施。逮捕監禁致死罪での立件に足りる証拠を収集できたとして起訴した。地検は起訴までに時間を要した理由について「当初とは視点を変えた別捜査が必要だった」とした。

 起訴状によると、男は23年5月15、16日、草加市のホテル客室で女性を緊縛するなどして、同所から脱出するのを不可能な状態にしたまま放置。不自然な姿勢によって呼吸循環不全を原因とする急性循環不全によって死亡させたとされる。

 男は覚醒剤取締法違反容疑で逮捕、起訴され、実刑判決を受け服役中だった。

■理由不明の不起訴(以下、不起訴時の記事)

 女性に暴行を加えて死亡させたとして、逮捕された住所不定、無職の男性(39)について、さいたま地検は2023年8月16日、不起訴処分とした。処分理由は明らかにしていない。

 男性は5月15日、草加市のビジネスホテルの客室で女性の体を拘束するなどの暴行を加え死亡させたとして、7月5日に傷害致死容疑で県警に逮捕されていた。女性は手足を縛られ、顔にタオルなどが巻き付けられた状態で見つかった。

■女性は1泊の予定だった(以下、初報記事)

 2023年5月16日午後1時35分ごろ、草加市瀬崎1丁目のビジネスホテルの女性従業員から、「宿泊客の女性の意識がない」と110番があった。警察官が駆け付けると、客室内で倒れている40代ぐらいの女性を発見。その場で死亡が確認された。

 捜査関係者などによると、女性が死亡していた部屋は15~16日の1泊の予定で使用されていた。ホテルの女性従業員がチェックアウト時間の16日午後1時になっても、応答がなかったため、部屋を開けたところ、女性が倒れていたという。女性には目立った外傷はなかった。
 

ツイート シェア シェア