浦和、ACL決勝トーナメント進出を決める 北京国安に3―0 長沢、先制ゴールと2点目をアシスト
サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)は21日、各地で1次リーグ最終戦が行われ、G組の浦和はホームで北京国安(中国)に3―0で快勝し、同組2位で16強による決勝トーナメント進出を決めた。H組の川崎はアウェーでシドニーFC(オーストラリア)に4―0で大勝したが、同組3位で敗退した。
浦和は長沢、興梠らがゴールを決めて、勝ち点10とした。川崎は脇坂の2得点などで同8としたが、上海上港(中国)に1差及ばなかった。
■直接対決制す
浦和が16強入りを懸けた北京国安との直接対決を3―0で制した。
浦和は前半34分、途中出場の長沢が右足で先制ゴール。同41分には長沢のパスに滑り込みながら合わせた武藤が追加点を奪った。後半は北京国安の反撃を耐え、後半36分には山中の縦パスを受けた武藤がペナルティーエリア左のライン際から折り返し、興梠がダメ押しの3点目を奪った。
■貴重な先制点、試合決めた右足/長沢
貴重な先制ゴールと2点目のアシストで勝利の立役者になった。前半13分に負傷した柏木に代わって急きょピッチに立つと、同34分にゴール前で武藤のパスを受け、「一度はコントロールを乱したが、うまく逆を突けた」と右足に持ち替えて冷静に流し込んだ。
その7分後には、武藤にお返し。ハーフライン付近からドリブルで持ち上がり、「シュートを狙っていたが、武藤選手がいい位置にいたのでパスに切り替えた」と、とっさの判断で武藤のゴールを演出した。
■ダメ押しゴール、最多得点を更新/興梠
勝利を決定づけるダメ押しの3点目を決めた。後半36分、武藤の短いクロスをゴールに押し込んだ。自身が持つACL日本人最多得点を21点に更新。「思うようなプレーはできなかったが、最後の最後に点が取れて良かった」と汗を拭った。
4月24日の全北戦、5月7日のブリラム戦に続くACL3試合連続ゴールで決勝トーナメント進出に貢献したエースは、「もう一度ACL優勝というタイトルを。あの舞台にもう一度立ちたい」と、力を込めた。