埼玉新聞

 

無料の食料大量配布、貧困家庭60世帯を対象に 埼玉・加須の市民有志がフードパントリー 広がる寄贈の輪

  • 貧困家庭に食料の無料配布が行われた=加須市本町の旧内田糸店

 子ども食堂などを応援する加須市の市民有志のグループ「加須子育て応援フードパントリー」は、同市本町の旧内田糸店で、貧困家庭約60世帯に加須産米や野菜、調味料、レトルト食品、お菓子、缶詰などの食料を大量に無料配布した。

 同グループは2018年7月結成の「こども食堂応援隊」からスタートした。応援隊前代表で同グループ相談役の内田圭一さん(80)は「加須市役所や市民、企業などからたくさんの食料を寄贈していただいた」と感謝した。

 各家庭などで使い切れない食品を寄贈する活動を「フードドライブ」、無料配布する活動(場所)を「フードパントリー」と言うが、新型コロナウイルスの影響もあって貧困家庭が急増。近年、ますます活動が盛んになっている。

 今回は、フードドライブなどに熱心な埼玉りそな銀行の有志も地元中心に応援した。同行騎西支店によると、20年11月に加須支店と騎西支店合同でフードドライブを行い、その活動は同行の各支店に広がっているという。

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