音楽は世界共通の言語 上尾とカナダ・トロントの合唱団、上尾で親善コンサート 歌声響かせ友好深める
2019/05/22/00:00
上尾市とカナダ・トロント市の合唱団が歌を通じて交流する友好親善合唱コンサート「歌声は世界をつなぐ」が19日、上尾市文化センターで行われ、両国の合唱団が歌声を通じて友好を深めた。
上尾市の友清和親さん(75)が指揮を務める合唱3団体「清友会」は2008年5月、演奏旅行で北米を訪れ、トロント市では教会で、同市の混声合唱団「アッパーカナダコリスターズ」と合同コンサートを実施した。アッパーカナダコリスターズは病院や老人ホーム、学校などさまざまな場でボランティアコンサートを行う合唱団。今年、創立25周年を迎え「音楽を通しての平和の旅」と題した初めての海外公演を実施し、旧交を温めようと今回、上尾市を訪れ、合同で演奏会を行った。
コンサートでは上尾側の女声合唱団「四季」、彩の国上尾少年少女合唱団、混声合唱団コーロ・コルディアーレの3団体が「ドレミのうた」「異邦人」「小さな空」「平和という果実」などを、トロント側がビートルズの「Because」「In My Life」などを合唱。最後に両合唱団が登壇し、合同で「ふるさと」「花は咲く」「歓喜の歌」などを演奏し、会場いっぱいに響き渡る歌声で国際交流を締めくくった。
演奏を終えたアッパーカナダコリスターズ指揮者のローリー・エヴァン・フレイザーさんは「来日を何年も夢見ていた。日本の皆さんのおもてなしは素晴らしく、皆に日本で再会できてうれしい。音楽は誰もが友人になれる、世界共通の言語だと思う」と笑顔を見せた。友清さんは「上尾の空にトロントの皆さんの歌声が響いた今日を忘れることができない。互いを結んだ音楽の力はすごい。これからも友情の輪を広げていきたい」と感動した様子だった。