「息子が会社で失敗」と話す母親…自宅前から銀行へタクシー乗車 運転手の女性が必要な金額尋ねると「300万円」 詐欺と確信し、息子へ連絡するよう勧めると詐欺と発覚→交番へ
2025/04/02/08:59
車内の乗客との会話から特殊詐欺を察知して被害を未然に防止したとして、新座署は三和富士交通(三芳町)のタクシー運転手飯沢英子さん(50)に感謝状を贈呈した。
同署と飯沢さんによると、今年2月10日午後4時ごろ、新座市の80歳代の女性が自宅前から飯沢さんのタクシーに乗車。JR新座駅前の銀行に向かう際、女性が「大変なことになった」と話し始めた。「息子が会社で失敗し、上司から弁償するように要求された。銀行は間に合うだろうか」と続けた。
それを聞いた飯沢さんは必要な金額を尋ねた。「300万円」と答えたため、詐欺と確信。飯沢さんの勧めで女性が息子に連絡を入れたため、詐欺と分かった。その足で飯沢さんは銀行脇の駅前交番に向かい、被害を届けた。
飯沢さんは未然防止できたことについて、「私が女性ドライバーだったことも話しやすかったのかもしれない。助けられて本当に良かった」などと振り返っていた。