埼玉新聞

 

「ガンダム」安彦良和監督の作品も 著名クリエーター5人が「天照大御神」奉納 ところざわサクラタウン

  • 奉納画の前に立つ安彦良和さん(左)と角川歴彦会長=25日午後、所沢市東所沢和田3丁目の武蔵野坐令和神社

 所沢市在住のアニメ監督安彦良和さんらクリエーター5人が描いた「天照大御神」のイラストが25日、所沢市東所沢和田3丁目のところざわサクラタウン内にある武蔵野坐令和神社の鎮座記念祭で奉納された。作品は26日から神社拝殿に展示され、特別参拝で観覧できる。

 奉納されたイラストを描いたのは「機動戦士ガンダムシリーズ」のキャラクターデザインを手掛けた安彦さんをはじめ、アニメやコミック界で活躍する天野喜孝、美樹本晴彦、高田明美、高河ゆんの各氏。天野さんは同神社拝殿の天井画を担った。美樹本さんは「超時空要塞マクロス」の、高田さんは「魔法の天使クリィミーマミ」の、高河さんは「機動戦士ガンダム00」の、それぞれキャラクターデザインに当たった。

 鎮座記念祭には安彦さんやサクラタウンを運営するKADOKAWAの角川歴彦会長らが参列。5枚の奉納画をイーゼルに立て、小川泰弘宮司ら神職や伶人が神事を進めた。

 安彦さんの奉納画は赤紫色を基調に、円形の光のようなものを背景にした天照大御神が描かれている。

 安彦さんは自身の奉納画について「神話の時代を古代史と捉えた漫画を描いたことがあり、どうしても歴史として見てしまう。半分は神話的に、半分は歴史的に解釈してよいかと思う」と説明。神社のほかに角川武蔵野ミュージアムなどを備えたサクラタウンには「神社は千年二千年という時を重ねて、ありがたみが増す。末永く神社とともに愛される場所だといい」と語った。

 武蔵野坐令和神社は2020年7月25日に建立された。奉納画の特別参拝は8月21日まで。初穂料500円。

ツイート シェア シェア