秩父市上野町に映画館施設「ユナイテッド・シネマ　ウニクス秩父」がオープンした。7月29日に行われたオープニングセレモニーでは、市観光大使の落語家林家たい平さんや、多くの地元住民が会場に駆け付け、秩父地域29年ぶりの映画館復活を祝福した。

　同館は7スクリーン、合計約750席のシネコン。全面ガラス張りの館内からは秩父のシンボルの武甲山が眺められる。式典で北堀篤市長は「秩父地域だけではなく、観光客も含めて誘客促進策を検討し、年間目標13万人を割らないように、各市4町と連携しながら取り組みたい」とあいさつした。

　式典後には、たい平さんの出演映画「でくの空」の初日舞台あいさつが行われた。同作品は、秩父や寄居町を舞台に、部下を亡くした主人公が立ち直っていくストーリー。たい平さんは「秩父の方に真っ先に見ていただける幸せを感じている」と笑顔で語った。

　秩父が舞台設定のモデルとなった人気アニメ「劇場版　あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の特別上映も8月31日まで行われている。