埼玉新聞

 

ハロプロ新グループ「OCHA NORMA」リーダー斉藤円香さん埼玉出身、モー娘の大先輩も ラーメンは

  • 「地元でグループの単独公演ができるように頑張りたい」と意気込みを語ったアイドルグループ「OCHA NORMA」のリーダー斉藤円香さん(埼玉県出身)

  • インタビューの随所で熱い「埼玉愛」を伝えていた斉藤さん

 モーニング娘。をはじめ、20年以上にわたり女性アイドルを輩出してきた「ハロー!プロジェクト」から、新グループ「OCHA NORMA(オチャノーマ)」が誕生。7月13日に両A面シングル「恋のクラウチングスタート/お祭りデビューだぜ!」でメジャーデビューを果たした。リーダーの斉藤円香さん(19)=埼玉県出身=は、「地元埼玉でのグループ単独公演を目標に、お茶の間に愛される存在になりたい」と目を輝かせる。現在の心境やデビュー曲の注目ポイント、埼玉への思いなどを語った。(森本勝利)

―メジャーデビューした現在の心境はいかがですか。

 夢が叶って嬉しいという気持ちです。ファンの方々はもちろん、家族や友人からも「おめでとう」と声を掛けていただき、改めてメジャーデビューした喜びを感じています。

 2018年にハロプロ研修生として加入後、半年で研修生ユニットが組まれました。当時を振り返ると、周囲と比べるとパフォーマンスなど全体的に実力不足で、足かせになっていた部分もあったと思います。苦労しながらも少しずつレベルアップしてきた一方で、研修生歴が長くなるにつれて、いつデビューできるのかという不安もありました。

 苦楽を共にしてきた同期をはじめ、メンバー10人で「OCHA NORMA」として活動できることに、感謝や恩返しの気持ちを忘れず、グループの活動を頑張っていきたいです。

―「恋のクラウチングスタート」の聞きどころなどを教えてください。

 キャッチーな楽曲で「恋」を意識した可愛らしい振り付けを見てほしいです。歌詞で『カンキしようじゃないか』というフレーズが出てくるのですが、「換気」と「歓喜」を掛けていたり、『リモートデート』など今の時代を表現した言葉が散りばめられています。MVは、冒頭からグループの歩みが分かる「物語」のような形に仕上がっています。

 この曲をいただいたのは、まだハロプロ研修生ユニットだった8人の時代で、当時は可愛いや歌割りがもらえたらいいなといった感情でした。メジャーデビューの曲と決まった時は驚きましたし、自分なりに苦手な部分を克服して、多くの方々にこの楽曲を届けていくんだと、また新たな気持ちになりました。

―「お祭りデビューだぜ!」で注目してほしい部分はありますか。

 篠笛や津軽三味線など和楽器の音色が使われ、各地の伝統的なお祭りを取り入れた振り付けに注目です。MVは「お茶の間」が舞台になっていて、日本の心が呼び起こされるような賑やかな楽曲となっています。

 個人的には間奏の煽りと、最後の『デビューは祭りだぜ!』の高音に挑戦しました。何回も楽曲を聞いているうちに感動したとともに、「絶対にこのパート(間奏の煽りと最後の高音)を歌いたい」と強く思いました。レコーディングに向けて何度も練習を重ねて、高音パートが安定して出るようになり、スタッフの方々からもお褒めの言葉をいただけたのは、本当に嬉しかったです。普段だと途中で諦めがちな私にとっては、成長を感じることができた瞬間でもあったので、ぜひその部分にも注目して聞いてほしいです。

―埼玉でのエピソードやおすすめのグルメなどを教えてください。

 7月16日にステラタウン大宮(さいたま市北区)で、リリースイベントを開催しました。ハロプロに加入してから地元埼玉でのイベントは初めてだったので、開催前日は眠れないぐらい、本当にドキドキしていました。当日はファンの方々から「おかえり!」と言っていただいたり、友人や学校の先生も見に来たくださり、私にとっても思い出に残る一日になりました。

 埼玉グルメで一番推したいのは「豆腐ラーメン」です!醤油味のスープに、豆腐と挽肉の餡かけが麺に合って最高の味わいです。埼玉のB級グルメとして、全国にその美味しさを発信していきたいです。

―ハロプロには埼玉出身の先輩方が多くいらっしゃいます。

 私がアイドルを目指すきっかけになったのは、「モーニング娘。」に所属していた工藤遥さんの存在でした。工藤さんが埼玉出身と知り、さらに親近感が湧いたことを今でも覚えています。「BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)」の前田こころさんも憧れの先輩のお一人なのですが、偶然にも埼玉出身で、何か運命的なものを感じています。

 いつの日か私も「OCHA NORMAの斉藤円香ちゃんって、埼玉出身なんだ!」と知ってもらい、応援してくださるきっかけになれたらいいなと思っています。

―今後の目標をお聞かせください。

 まずはグループの魅力を全国47都道府県に伝えにいきたいです。一体感のあるパフォーマンスはもちろん、メンバー10人の個性を知っていただき、グループ名のように「お茶の間に愛される存在になりたい」です。そして「地元埼玉でのグループ単独公演」を目指して頑張っていきます。

―さいごに読者、そして埼玉県民にメッセージをお願いします。

 今回の取材を通じて、初めて「OCHA NORMA」のこと、そして斉藤円香のことを知っていただいた方も多いと思います。「埼玉で知らない場所はない!」と言えるぐらい、県内各地に足を運んでいる自信があるので、地元愛を胸に埼玉をPRできる存在になれたら嬉しいです。

 個人的にアニメやゲームが好きなのですが、埼玉が舞台の作品はとても多いので、いつか聖地巡礼マップなども発信していきたいと思っています。「埼玉と言えば、斉藤円香」と言っていただけるように、一生懸命活動していきます。ぜひこれからも応援よろしくお願いします!

=埼玉新聞WEB版=

■OCHA NORMA(オチャノーマ)

 メンバーは斉藤円香、広本瑠璃、石栗奏美、米村姫良々、窪田七海、田代すみれ、中山夏月姫、西﨑美空、北原もも、筒井澪心の10名。グループ名の由来は、みんなが集うほっとする場所(お茶の間)とラテン語で「規準/基準」という意味をもつ(NORM/ノルマ)をかけあわせた造語で、(お茶の間)を楽しませる、新世代の(スタンダード)となるような存在になってほしい!という願いが込められている。

■斉藤円香(さいとう・まどか)

 2002年10月28日生まれ。メンバーカラーは「シーブルー」。特技は書道(準七段)。趣味はディズニーの映画鑑賞やグッズを集めること、テレビゲーム。

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