埼玉新聞

 

アニサキス…深夜に男性腹痛、刺し身を食べて 男性が保健所に通報、魚介類販売・飲食店を営業停止に

  • アニサキスによる食中毒、さいたま市大宮区の店を処分

 さいたま市は5日、大宮区錦町の魚介類販売店・飲食店「魚力」で、アニサキスによる食中毒が発生したとして、食品衛生法に基づき、5日の1日間、生食用鮮魚介類の調理と提供の範囲で営業停止処分にしたと発表した。

 市食品・医薬品安全課によると、20代男性が7月31日午後8時ごろ、同店で購入した「わらさ(ぶり)の刺し身」を食べて、翌日午前1時ごろ、腹痛を発症した。男性が食べた魚介類が同店の調理品に限られ、アニサキスが摘出されたことなどから、食中毒と判断した。受診した男性が3日、市保健所に通報した。

 寄生虫のアニサキスはサバやサンマなどの天然魚に多く、新鮮なうちは魚介類の腸管内にいるが、劣化すると筋肉などに移行する。加熱やマイナス20度で24時間以上の冷凍により予防できる。アニサキスが寄生した魚介類を食べると、胃や腸にかみつき、激しい腹痛やアレルギー症状を引き起こすことがある。

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