今が佳境の比企一族…ゆかりの地・東松山で「鎌倉殿の13人」トークイベント 能員は「チャーミングな人」
2022/08/09/00:00
県とNHKさいたま放送局は7日、東松山市六軒町の東松山市民文化センターで「大河ドラマ『鎌倉殿の13人』プレミアムトークin埼玉~比企一族スペシャル~」を開催した。イベントには、放送中の大河ドラマで重要な役割を果たす比企一族の人々を演じている俳優陣が集結。比企氏ゆかりの地で、登場人物や作品の魅力を語り合った。
参加したのは比企尼役の草笛光子さん、比企能員役の佐藤二朗さん、比企時員役の成田瑛基さん、せつ役の山谷花純さん。比企尼は鎌倉幕府を開いた源頼朝の乳母で、頼朝の援助を続けた。能員は2代将軍源頼家の乳母夫。時員とせつは、能員の子どもたちとしてドラマに登場する。
史実では、幕府で大きな力を振るった能員は北条氏との権力闘争の末、一族もろとも滅ぼされる。佐藤さんは「チャーミングな人だと思って演じている」と、能員の人物像をイメージ。三谷幸喜さんが手がける脚本について、「俳優には『これは人に渡したくない、自分が言いたい』というせりふがある。三谷さんは、そういうせりふをたくさん書ける人だ」と評した。
草笛さんは比企一族の印象を、「品が良くて高貴な感じがする」と言う。自身が扮(ふん)した比企尼は鎌倉幕府の誕生や比企氏の隆盛を陰で支えた存在で、「器の大きな女性だったのではないか。演じられたことは誇り」と喜ぶ。
成田さんと山谷さんは、東松山市内にあるゆかりの場所を訪れてから会場入りした。成田さんは比企一族が帰依した正法寺に参拝し、「感謝のあいさつをしてきた。観音様のパワーを感じる所ですね」と話す。宗悟寺を訪問した山谷さんは「比企氏の功績が今に伝えられていることを知り、感慨深く温かい気持ちになった」と感想を述べた。