埼玉新聞

 

浦和レッズ小泉、大暴れ 磐田戦2ゴール1アシスト活躍も、おごらない小泉らしさ 良い意味で裏切った松尾

  • 浦和レッズ小泉、大暴れ

 今シーズン得点に直結するプレーが少なかった浦和の小泉が、13日の磐田戦で2ゴール、1アシストと大暴れ。5得点に絡む大車輪の活躍でチームを6―0の大勝に導いた。「点を取れてアシストもできてよかったが、ミスもあったので(自己評価は)いつもと変わらない」。試合後はおごることもなく、いつも通りの小泉らしく言葉を整理しながら振り返った。

 大量6ゴールの幕開けとなった先制点は、小泉のパスカットから生まれた。自陣に攻め込まれた場面について、「ボール周りの駆け引きと、球際は自分のストロングポイントだと思っている」。目立たないプレーだが、自身の武器から生まれた得点には素直に喜んだ。

 前線でコンビを組んだ松尾との連動にも手応えを感じている。「イメージとは違っていた。もっと守備の時にパワーを使わずにエネルギーを割かないのかと思っていた」と、松尾の献身性にいい意味で裏切られた。「前線からのプレッシングで相手のミスを誘っている」。互いの惜しまぬ守備意識が、好調なチームの原動力になっている。

 チャンスメーカーの印象が強いが、得点力も発揮。「怖いエリアに入っていく動きが足りないなと感じていた」。ゴール前で得点に絡むプレーは、リーグ後半戦から強く意識している。「個人的には点に絡むことはずっと課題だったので、課題に対しては一歩前に進んだかな」と、成果を強調した。

 童顔で小柄な見た目からは想像できない、負けん気の強さも小泉の売り。「サッカー選手としての一番の価値は自分が出ている時の勝率だと思う」。勝利と得点にこだわり、汗もかく背番号8が浦和をタイトルへと導く。

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