埼玉新聞

 

コーヒー、はちみつも! 障害者作った商品のネットショップ支援へ さいたま市、CF型ふるさと納税を開始

  • 「サデコMONOがたり」を含め、障害者が作る商品の魅力を向上する目的にクラウドファンディングを開始した(さいたま市提供)

 さいたま市は、障害者施設で作られる商品のオンラインショップ「サデコMONOがたり」を支援しようと、クラウドファンディング(CF)型のふるさと納税を開始した。受付期間は11月2日までで、目標額は100万円。市外在住者には、1万円以上の寄付への返礼品として、障害者施設の商品を贈呈する。

 「サデコMONOがたり」は昨年6月、商品PRとコロナ禍による売り上げ減少に歯止めをかける目的で開設された。市内の障害者施設の障害者らが作るクッキーなどの食品、雑貨をオンライン販売。プロのシェフやデザイナー、職人の指導を受けながら、商品の魅力を高め続けている。

 市障害者総合支援センターによると、寄付金は商品をより多くの人に知ってもらうため、特集ページの更新料、アドバイザーやデザイナーの派遣料や指導料などに充てる。商品の写真やパッケージの助言を得ることで、市内の障害者施設で作られる商品全体のイメージアップを図る。

 障害者の働きがいにもつながっているとして、担当者は「今回の支援事業を通して、サデコMONOがたりを全国の人に知ってもらう機会にしたい」と話している。

 ふるさと納税ポータルサイト「ふるさとチョイス」から申し込む。返礼品は障害者施設8施設で作られているICカードケース、季節のはちみつギフト、コーヒーセット、黒米せんべいなど8種類。

 問い合わせは、同センター(電話048・859・7255)へ。

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