埼玉新聞

 

<新型コロナ>感染累計100万人に迫る埼玉、お盆明けて増加さらに 来週以降に学校再開、大幅増か

  • 埼玉、累計100万人に迫る

 新型コロナウイルスの県内新規感染者が、お盆明けから増加傾向にある。19日から4日連続で前週同一曜日を上回って推移。特に20日は前週から4700人以上多い1万1496人となった。22日の県全体の新規感染者は8156人で、前週15日から千人以上増加。県内累計感染者は間もなく100万人に達する見込み。県感染症対策課は「お盆期間明けに人流や検査数が増えた影響も考えられる」と指摘し、今後の状況推移を注視すると同時に、改めて感染対策の徹底を呼びかけている。

 県内では7月21日に初めて1万人を超える1万821人の新規感染者が確認されて以降、オミクロン株の派生型「BA・5」の影響によるとみられる感染拡大が顕著となり、8月5日にはこれまでの最多となる1万3991人が確認された。一方で、8月7日から18日にかけては12日連続で前週同一曜日を下回って推移。16日には初めて1万人を超えた7月21日以降、最少の5940人にまで減少した。

 だが、お盆明けの19日は前週から799人増の1万1327人、20日は4720人増の1万1496人、21日は1790人増の1万1449人となった。

 22日の県管轄の感染者6127人を年代別に見ると、最多は40代の988人(16・1%)で、30代が958人(15・6%)、20代が943人(15・3%)で続いた。今後、お盆休み明けの本格的な人流増加や来週以降の学校再開など、接触機会などが増えることにより、大幅増も懸念される。

 21日時点の県内即応病床使用率は72・4%(1254人/1731床)、うち重症者用病床は39・3%(33人/84床)で依然として高い水準。また、20日時点の県内全人口ワクチン接種率は1、2回目とも8割を超えているが、3回目は64・7%となっている。

 県は今月末まで、感染拡大防止のため「BA・5対策強化宣言」を県内全域に出している。基本的感染対策の徹底や体調不良の際には外出を控え、外出の際は混雑している場所や時間を避けて行動することなどを呼びかけている。

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