埼玉新聞

 

水流れる滑り台、園内一望の展望デッキも 志木・いろは親水公園が新装 川辺の施設、かつての姿を再現

  • 新設されたウオーター遊具=志木市中宗岡5丁目

 水が流れるウォーター遊具や展望デッキなどを新たに設置した志木市の「いろは親水公園」(志木市中宗岡5丁目)が今月、リニューアルオープンした。新たな付加価値を付けた地域ブランドの創造を目指した再整備事業で、運営管理は市から指定管理を受けた民間業者に移行した。市は「川辺で日常的に水と触れ合っていたかつての親水公園を再現した」と利用を呼びかけている。

 ウオーター遊具は新河岸川左岸ゾーンに新設。上部から水が流れる滑り台などが設置されており、3~12歳までの児童が無料で自由に利用できる。利用期間は7、8月の2カ月間、午前10時から午後4時半まで。展望デッキは柳瀬川と新河岸川の合流地点の中州ゾーンに整備されており、公園内が一望できる。

 また、中洲ゾーンには川口市のパン製造販売店「デイジイ」が出店しており、軽食や喫茶が楽しめる。

 同公園は2013年、賑わい創出の拠点として、同市役所前の柳瀬川と新河岸川の合流地点周辺の河川敷を整備し、供用を開始。面積は約6万平方メートル。船着場や流れ橋などを整備したが、さらなる魅力ある環境にしようと、民間が整備と指定管理を受け持つPFI方式を採用した。

 21年4月、応募のあった市内の建設会社など5社によるグループを選定。同年10月から22年7月まで整備工事を実施し、8月1日にオープンした。整備費は約3億5千万円、指定管理費は19年間で約11億5千万円。指定管理者は管理棟に常駐するため、きめ細かな管理運営ができるという。

ツイート シェア シェア