県教育局は29日、2022年3月に県内の国公私立高校を卒業した生徒の進路状況調査の速報値を発表した。卒業者総数（全日・定時制）は前年度より1045人減の5万4053人。短大などを含む大学進学率は前年度より2・7ポイント増の63・4％で、1979年の調査開始以来の最高値を3年連続で更新した。卒業者総数に対する就職者総数の割合は10・9％で、最低値だった。

　同局教育政策課によると、調査対象は国立1校、公立144校、私立57校の計202校。卒業者総数は一時的な増加はあるものの少子化の影響で減少を続けており、3年連続で減少した。

　大学進学者は3万4244人。公立全日制の卒業者数は3万5444人、大学進学者は1万9608人で、卒業者に対する割合は55・3％。私立全日制の卒業者数は1万7467人、大学進学者は1万4342人で82・1％だった。

　就職者総数は571人減の5880人。専門学校などへの進学は1128人減の1万1418人で、卒業者総数に対する割合は21・1％だった。