埼玉新聞

 

少年時代からの仲間3人、今は裁判が続く…遊ぶ金欲しさに繰り返した泥棒、各地で4800万円の被害

  • 県警本部=さいたま市浦和区高砂

 県警捜査3課、小川署、川越署、青森県警の共同捜査班は31日、窃盗などの疑いで、毛呂山町毛呂本郷、自称建築業の男(34)と小川町下横田、無職の男(35)=いずれも建造物侵入や窃盗罪などで公判中=ら男3人をさいたま地検熊谷支部に追送検した。県警などは埼玉県北西部を中心に東京都、青森県で発生した窃盗事件など145件(被害総額約4800万円)を確認。そのうち、136件(同約4500万円)を追送検し、捜査を終結した。

 追送検容疑は、共謀するなどし、2019年12月~21年9月25日ごろまでの間、県内などの会社倉庫など136カ所において、銅線など4270点(時価合計約4500万円相当)を盗んだ疑い。

 捜査3課によると、20年7月ごろ、東秩父村の建設現場から銅線が盗まれる被害が散発。不審車両の目撃情報や防犯カメラの精査から34歳男が浮上し、身辺調査から35歳男らが浮かんだ。昨年8月18日に川越市鴨田地内の資材置き場で銅線6巻(同4460円相当)が窃取された事件で、県警などは今年2月27日に建造物侵入と窃盗容疑で3人を逮捕。これまでに窃盗罪などで34歳男が5回、35歳男も4回起訴されている。

 34歳男らは少年時代からの仲間。車で犯行現場まで移動し、一般住宅でホイール付きのタイヤを盗んだり、夜間はバールや番線カッターなどを使って資材置き場などに忍び込み、銅線や電線、エアコンの室外機などを窃取。盗んだ銅線などは県内の金属リサイクル業者で換金していた。

 3人はいずれも「遊ぶ金が欲しくて泥棒していた」と容疑を認めているという。

ツイート シェア シェア