埼玉新聞

 

9日オープン!飲食店「bond」、秩父で開店 朝昼はパン、夜は燻製料理 時間帯でメニュー切り替わる

  • 具材豊富なサンドウイッチを紹介する「bond」店主の鈴木結女さん=秩父市熊木町

 秩父市熊木町の秩父ビジネスプラザ1階に9日、飲食店「bond(ボンド)」がオープンする。秩父地域おもてなし観光公社の起業支援プロジェクト「チャレンジショップ」の一環で、2年間をめどに営業する。朝と昼はパン、夜は燻製(くんせい)料理を提供する。店主の鈴木結女(ゆめ)さん(25)は「地域の人たちとのつながりを大切にする店にしたい」と意気込む。

 チャレンジショップは、市内で起業を目指す人に対し、市が内装工事済み店舗を一定期間貸し出すシステム。採用者は低資金で店舗経営を体験でき、今後の起業に向けて、料理の評価や業態の反応を調べることができる。2019年から今年5月まで、同店舗で営業していた飲食店「LAMP(ランプ)」の店主鬼島利英さんは、同市野坂町に新店を構え、今月末に開業予定している。

 鬼島さんから店舗を引き継いだ、ボンド店主の鈴木さんは毛呂山町出身。専門学校卒業後、ホテル業界に入り、全国各地のホテルに勤務した。「埼玉に戻って、自分の店を持ちたい」と思い立ち、チャレンジショップに応募。2年前に横瀬町に移り住んだ。

 ボンドは、時間帯でメニューを切り替える。朝は飲み物と焼きたてのパンを、昼は具材豊富なサンドウイッチやランチプレートを、夜は店内にランタンをともして自家製燻製調理や酒を提供している。「料理にアクセントを添えるタレやソースが自慢」と鈴木さん。

 8月30日に行われたオープニングセレモニーで同市の北堀篤市長は「この店で経験を積んで、秩父のみんなに愛される経営者になってほしい」と、鈴木さんを激励した。

 営業時間はモーニングが午前7時半~同11時、ランチが同11時~午後4時、ディナーが同6時~同10時。水曜定休。

 問い合わせは、ボンド(電話0494・26・5065)へ。

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