72歳母の「早く寝るように」で立腹…暴行加え死なせた息子 初公判で「母が攻撃してきた」過剰防衛を主張
2022/09/03/00:00
自宅で母親=当時(72)=の顔を殴るなどの暴行を加え、死なせたとして、傷害致死の罪に問われた深谷市瀬山、無職の男(40)の初公判が2日、さいたま地裁(佐々木一夫裁判長)で開かれた。男は罪状認否で「間違いありません。ただし、母が攻撃してきたので反撃するために暴行しました」と述べた。
冒頭陳述で検察側は、男が母親から「早く寝るように」と言われたことに立腹したと説明。顔面を殴り、胸を足で踏みつけ、「逃亡防止のために母親の服を脱がせるなどした」と指摘した。
一方弁護側は、男が暴行したことは認めたが、「先に手を出した母親が手を緩めなかったことから、自分を守るために暴行した」と主張。過剰防衛が成立するとした。
起訴状などによると、男は2020年9月19日ごろ、自宅で母親の顔面を殴り、胸部を足で踏みつけるなどの暴行を加え、多発肋骨(ろっこつ)骨折などの傷害を負わせ、緊張性気胸により死亡させたとされる。