埼玉新聞

 

性的暴行…女性が2度も悲劇、乱暴した公設秘書は自死 「個人的付き合い」と反論した国に440万円の賠償命令 タクシーや路上で触られ、抵抗できぬままホテルに連れ込まれ、秘書自死で苦しんだ女性「ほっとした」

  • 勝訴判決を喜ぶ原告の支援者ら=24日、東京都千代田区

    勝訴判決を喜ぶ原告の支援者ら=24日、東京都千代田区

  • 勝訴判決を喜ぶ原告の支援者ら=24日、東京都千代田区

 上田清司参院議員(埼玉選挙区)の公設秘書の男性(故人)から性暴力を受けたとして、元記者の女性が国に慰謝料など1100万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が24日、東京地裁で言い渡された。中村心裁判長は、国家公務員である秘書が職務中、当時の準強制わいせつ罪に相当する性的暴行に及んだと認定。国に440万円の損害賠償を命じた。判決を受けて原告の女性は「主張が認められほっとした。現場では『これくらい我慢しなきゃ』『性的な発言は聞き流そう』とうまく振る舞うよう求められてきた。被害者が声を上げることをためらわせる社会は変えたい」とコメントを出した。

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