埼玉新聞

 

梅の実400キロを収穫、滑川・森林公園で梅の実落とし体験 参加賞に梅の実2キロを持ち帰り

  • 公園スタッフが梅の木の枝をゆすって落とす梅の実をシートで受け止める参加者=滑川町山田の国営武蔵丘陵森林公園

 滑川町山田の国営武蔵丘陵森林公園で24日、「梅の実落とし体験」が行われた。

 同公園の梅林管理作業の体験イベント。梅園には約120品種、約500本が植えられている。12月下旬から3月上旬まで、早咲き、中咲き、遅咲きの梅の花がリレーのように開花するのが特徴。

 数年前から梅の木の老木化が進み、樹勢回復に取り組んでいる。2017年からは木に養分が回るように梅の実が熟す前に落とす作業も始めた。昨年、「入園者に梅林の管理作業を体験してもらい、花見シーズンに再訪してもらえれば」と初めて企画。2日間で、約400キロを収穫した。

 この日は36人が参加。5班に分かれ、梅の木の枝の下でシートを広げて、公園スタッフが枝をゆすって落とした実を受け止め、籠に入れて回収する作業を行った。約2時間の作業で集めた梅の実は雅の広場で選別した。

 参加者は「参加賞」として約2キロの梅の実を持ち帰った。坂戸市から参加した夫婦は「梅酒にしたい」と笑みを浮かべた。スタッフによると「今年は実が少なく、昨年の10分の1ぐらい」と話していた。

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