埼玉新聞

 

埼玉の病床整備、5医療圏で600床不足 南西部は不足解消も、東部が最も不足 さいたまの順大病院は

  • 病床整備、5医療圏で600床不足 県が公募延長

 県は12日、県医療審議会(金井忠男会長)を開催した。今月9日まで病院整備計画のため病床1763床を公募した結果、依然として保健医療圏5圏で610床が不足しているとして、応募期間を今月末まで延長する予定とした。

 県によると、8月8日から9月9日までに31医療機関から1210床の応募があった。その結果、南西部の医療圏では不足が解消された一方、医療圏によっては東部の最大255床など不足が解消されないままとなった。背景には公募の受付期間が新型コロナウイルス感染拡大の第7波と重なり、病院側が応募に慎重になったとみられている。

 また、県はさいたま市美園地区に2027年開院予定の順天堂大学医学部付属病院の基本設計を今年11月に早める見通しを明らかにした。これまでの計画では基本計画の着手は来年1月の予定だった。県によると、大学側は現在、事業者の選定を行っており、10月末の理事会の承認を経て基本設計に入る。

 順天堂大学による県内の医師不足地域への医師派遣については、派遣を希望する5病院と協議を進めている。予定通り、本年度中に派遣が実現する見通しという。

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