国葬反対、「長期政権が理由」は違う 浦和駅前でデモ「反対しても実施されると言われたが最後まで訴える」
2022/09/13/00:00
花を手に性暴力被害の根絶を訴える「フラワーデモ埼玉」が11日、JR浦和駅(埼玉県さいたま市)東口で行われた。参加者は「閣議決定だけで決めた国葬は法的根拠がない」として、今月27日に実施される安倍晋三元首相の「国葬」に反対を訴えた。
約20人の女性らが、「国葬反対」「国会を開け」「アベ国葬を許さない」などのプラカードを持って参加した。
呼びかけ人の野田静枝さん(74)=さいたま市=は、性被害を実名で告発した伊藤詩織さんや性犯罪の刑法改正について触れ、「安倍政権は女性にとってつらい時期だった。格差拡大で女性の貧困、子どもの貧困を招いた」と主張。「反対しても実施されると言われたが、主権者がおかしいと言わなかったら、この国の民主主義はなくなる。最後まで言い続ける」と語った。
参加した加藤富美子さん(72)=越谷市=は「長期政権を理由として、国葬にするのは違う」と指摘。「安倍政権は安保法制や共謀罪で憲法を無視し、国会を無視し、国民を無視してきた。統一教会(現世界平和統一家庭連合)の関係を検証する必要があり、国葬反対を言い続ける」と話していた。