大東建託が独自調査を基に「いい部屋ネット街の幸福度ランキング2022（首都圏版）」を発表し、鳩山町が2年連続で1位となった。同社賃貸未来研究所の宗健所長は「鉄道駅はないが、住民は車を利用する生活に慣れており、不便さを感じていないようだ」と分析した。県内の市町村で10位以内に入ったのは同町だけだった。

　調査は3月に20歳以上の男女を対象に、住んでいる市区町村に点数を付けるアンケートをインターネットで実施。20万人以上の回答結果の平均値を算出し、順位付けした。

　同町は1974年から新興住宅地として鳩山ニュータウンの販売が始まり、人口が急増した。最寄り駅の東武東上線高坂駅までは、バスや車を利用する必要があるが、町内には乗り合いタクシーなどの交通網を整備し町民の声に応えている。

　町が2020年に町民2千人に対して行った調査でも69％が「幸せを感じている」と答えたという。小峰孝雄町長はランキングの結果を受け「安心、安全で健康に暮らせるまちづくりを進めてきた」とコメントした。