浦和は28日、オズワルド・オリベイラ監督（68）との契約を解除した、と発表した。後任には昨季途中から暫定的にチームを率いた大槻毅氏（46）が就任。29日の練習から指揮を執る。

　ブラジル出身のオリベイラ前監督は昨年4月、シーズン序盤に解任された堀孝史監督の後を受けて暫定的に監督となった大槻氏から引き継いで就任。リーグ5位に導いたほか、天皇杯全日本選手権で12大会ぶり7度目の栄冠を獲得した。

　だが、リーグとアジア・チャンピオンズリーグ（ACL）の2冠を目標に掲げ、シーズンのスタートからチームを任されて臨んだ今季は苦戦。ACLでは決勝トーナメント進出を決めたものの、リーグは17日の第12節で湘南に2―3で逆転負け、26日の第13節でも広島に0―4の完敗を喫するなど、2009年以来の4連敗で11位に低迷していた。

　大槻氏は昨季、開幕直後につまずいたチームを任されると、リーグ3連勝、カップ戦でも1勝1分けと立て直した。大槻氏は今年3月から、海外クラブとのネットワーク構築推進プロジェクト責任者を務めていた。

　浦和の立花洋一代表は、クラブのホームページで「このままでは、優勝はもとより上位進出もままならないと判断し、監督、ヘッドココーチの経験がある大槻毅氏に監督に就任していただくこととしました」などとコメントした。