埼玉新聞

 

400年以上の耐久性ある「和銑(わずく)釜」、3代にわたり埼玉・桶川で制作する釜師 祖父は人間国宝

  • 鋳型を作る作業をする釜師の長野新さん=桶川市内

  • 姥口糸目平釜「岳」(口径13センチ、胴径284センチ、高さ15センチ)

 現代的なフォルムに表現された独創性あふれるイメージ。今年の県展や伝統工芸日本金工展で受賞に輝いたのは釜師(茶釜を作る人)の長野新さん(50)だ。人間国宝で、釜師の祖父の代から桶川市内に工房を構える3代目。日本古来の伝統の技を受け継ぎつつ、茶釜を現代に生かそうと試みる。新さんは「常に進化しなければ衰退する。令和の感覚で作品を作りたい」と語る。

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