埼玉新聞

 

<新型コロナ>10歳未満の女児死亡…死者は計8人 川口青陵高で学校閉鎖 埼玉で1783人感染

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 埼玉県などは20日、新型コロナウイルスに感染していた10歳未満の女児を含む8人の死亡と新たに1783人の感染を確認したと発表した。県によると、10歳未満の死亡例は県内で初めてという。感染者数が2千人を下回ったのは7月5日以来、77日ぶり。感染者の内訳は県発表が1254人、さいたま市226人、川口市が200人、川越市41人、越谷市62人。

 これまでに確認された感染者は116万1158人(チャーター便帰国含む)、死者は2336人(20日午後7時現在)。

 19日夜時点の重症者は19人、感染者の入院は765人、ホテル療養292人、自宅療養1万9261人。退院・療養終了は113万3738人。

 県によると、50~90代の男女4人が死亡した。県管轄で詳細が判明した感染者は未就学児~90代の男女1254人、みなし陽性者は46人。クラスター(感染者集団)関連では、これまでに感染が確認されていた小中高校などの計9件で1~8人が感染した。加えて新たに高齢者施設1件で5人が感染した。会食で感染が疑われるのは40、50代の男女5人。ワクチンを4回接種していた30~90代の男女84人、3回接種していた10~80代の男女356人、2回接種していた未就学児~80代の男女211人が感染した。

 県教育局によると、県立川口青陵高校で生徒39人が感染し、21日まで学校閉鎖とした。ほか県立学校12校で児童生徒66人が感染し、学年閉鎖1件と学級閉鎖を17件実施した。

 さいたま市によると、10歳未満の女児、80代男女の3人が死亡した。女児は8月30日、市内医療機関で死亡した。遺族の了承を得られていないとして、感染した時期や経緯、基礎疾患の有無などはいずれも非公表。ワクチン接種は0回だった。市は10歳未満の死亡が初めての事例だったため、保健所などの対応を含めて調査を実施。調査の結果、対応に問題はなかったとしている。感染が判明したのは10歳未満~90代の男女226人。

 川口市によると、18日に療養中だった80代の女性が死亡した。新規感染は10歳未満~90代までの男女200人。

 川越市によると、未就学児を含む10歳未満~60代の男女41人の感染を確認した。みなし陽性者は1人。

 越谷市によると、感染が判明したのは10歳未満~70代の男女62人。みなし陽性者は6人。

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