埼玉新聞

 

免職処分に…さいたま市動物愛護センターの主任2人 上司の認め印を無断使用、こたつや照明など購入

  • さいたま市役所=さいたま市浦和区常盤

 さいたま市は28日、公文書を偽造して消耗品を不正に購入し、自宅に持ち帰るなどしたとして、保健福祉局動物愛護ふれあいセンターの業務主任(37)、業務主任(44)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 市人事課によると、37歳業務主任は2016年9月から18年12月までの間、センターで使用する消耗品に私物を紛れ込ませた支出命令書を作成し、上司の認め印を無断で押し、業務に関係ない座いすやこたつ、こたつぶとん、家庭用LED照明などを公費で購入して自宅に持ち帰ったり、イベントで使用した物品を自宅に持ち帰るなど、計302品(58万7836円相当)の公費を不正に支出させた。

 44歳業務主任は、37歳業務主任が不正を働いていることを知りながら、上司に報告せず、37歳業務主任から持ち掛けられ、昨年5月ごろから数回、洗剤や洗濯石けんなど不正に購入した物品の一部(計3万235円相当)を自宅に持ち帰った。

 今年1月4日から、同センターが事務点検を行う中で発覚。37歳業務主任は発覚を免れようと、センターの鍵や機械警備のセキュリティータグを盗んで、持ち帰った物品を戻そうとしたほか、同僚職員に事務点検や調査に協力しないよう呼び掛けていたという。

 清水勇人市長は「今後、このような不祥事を二度と起こさぬよう、全職員に綱紀粛正を徹底する」とコメントを発表した。

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