埼玉新聞

 

<高校野球>西武台、逆転サヨナラで8強 聖望学園は春日部東をコールド完封 秋季県大会、あす準々決勝

  • 西武台―浦和麗明 9回西武台1死三塁、代打森内の右前サヨナラ打で三塁走者金田が笑顔で生還し、ガッツポーズする

 (21日・越谷市民ほか)

 4球場で3回戦8試合を行い、ベスト8が出そろった。

 西武台は浦和麗明に7―6で逆転サヨナラ勝ち。聖望学園は7―0の八回コールドで春日部東に完封勝利した。

 滑川総合は川口市立を3―1で下し、正智深谷は5―4で本庄東に競り勝った。そのほかに東農大三や山村学園などが勝ち上がり、準々決勝進出を決めた。

 24日は、県営大宮とレジスタ大宮の2球場で準々決勝4試合を実施し、4強が決定する。

■土壇場で勝負強さ

 土壇場で勝負強さを見せた2人のヒーローが、西武台に逆転サヨナラ勝ちをもたらした。

 5―6の九回、1死一塁で3番金田は「みんなが金田に回せ、回せと言ってくれた」。堂々と打席に立つと、初球を振り抜き右中間を破る同点三塁打にした。

 続く好機では、ベンチ裏で素振りを続け出番を待っていた森内が代打で登場。「初球から振り抜こう」とまたも初球を右前に打ち返し、高校入学後初のサヨナラ打で主役の座を手にした。

 河野監督は「よく打ってくれた。あっぱれ。(この展開に)熱くなった」と劇的勝利を演出した選手らをたたえた。主将でもある金田は「きょうはみんながヒーロー。監督と歴史を変えようと約束した」と西武台初の甲子園出場を見据え、言葉に力を込めた。

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