来年は…さらなる意欲 81歳スプリンターら陸上3選手が表敬訪問 日本一、パリ五輪…「新座の星」決意新たに
6月中旬、大阪市で開催された陸上競技各種目の日本一を決め、世界選手権や五輪の代表選考会も兼ねる「第106回日本陸上競技選手権大会」に出場し、マスターズ100メートル走で1位を獲得するなど3種目でそれぞれ入賞を果たした新座市民3人が、同市役所を表敬訪問し、並木傑市長らに大会結果を報告した。
市は3人に市民表彰と激励金を寄贈。3人からそれぞれ入賞報告を受けた並木市長は「おめでとう。皆さんは地元の星であり、市としては全面的に支えていきたい。来年以降も上位入賞を目指して頑張ってほしい」と激励した。
市役所を訪れたのは、マスターズ100メートル走(80歳以上の部)に出場し、15秒35で優勝した浅野清敦さん(81)と女子走り幅跳びで6メートル17センチを記録し3位を獲得した実業団オリコ所属の嶺村優さん(27)、女子1500メートルを4分16秒55で走り、3位に入賞した立教大学の道下美槻さん(21)の3人。
浅野さんは「定年後にテニスや卓球をやるようになり、70歳から走るようになった。特別なトレーニングはしていません。毎日ストレッチをしており、それが影響したんでしょう。来年は国立競技場で開催されるので、そこで有終の美を飾りたい」などと抱負を語った。
小学3年生から陸上を続け、同5年から走り幅跳びに取り組んでいる嶺村さんは「大学生から同選手権に出場しているが、入賞は初めて。ようやく表彰台に登ったうれしさはあるが、2位との差はわずか1センチだったため、悔しさを覚えた。今後は優勝を目指して頑張りたい」と話した。
中学1年から陸上を始め、昨年の同選手権5位だった道下さんは今年、同種目1位の田中希実選手(豊田自動織機)と肩を並べて走った。「今年こそは表彰台と思って臨んだのでとてもうれしい。来年も上位を目指して頑張り、直近の目標はパリ五輪の代表になりたい」と目を輝かせた。