埼玉新聞

 

交際女性を死なせた男「記憶ない。気付けばベッドに」弁護側「首絞めていない」…女性の携帯で娘に連絡も

  • さいたま地裁=さいたま市浦和区高砂

 2020年7月、さいたま市緑区のアパートで女性=当時(46)=の首を絞めて死なせるなどしたとして傷害致死などの罪に問われた、同区東浦和5丁目、無職の男(60)の初公判が26日、さいたま地裁(金子大作裁判長)で開かれた。

 男は「申し訳ありませんが覚えていません」と起訴内容を否認。弁護側は「男は女性の首を絞めていないし、絞めようともしていない」などと無罪を主張した。

 冒頭陳述で検察側は、男が交際相手であった女性の首をベルトで絞めたと指摘。犯行後、男は「女性の携帯電話を使って女性を装い、『明日の朝早くに帰る』などと娘に連絡した」と述べた。

 一方弁護側は、男がアルコール依存症だと説明。事件当日は、女性が家に来るまでの間、酒を飲み続けたとし、「気付いたら女性がベッドの上で動かなくなっていた」などと主張した。

 起訴状などによると、男は20年7月1日午後3時9分ごろ~同6時44分ごろまでの間、男方で交際相手の女性の首をベルトで絞めて、頸部(けいぶ)圧迫による窒息により死なせたなどとされる。

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