埼玉新聞

 

高校生逮捕…偶然見つけた女性を殴り続け500円奪う 女性は顔骨折、全治不詳の重傷 凶行のあきれた理由

  • 強盗殺人未遂の容疑、高校生の少年を逮捕

 女性を殴り現金を奪ったとして、吉川署は29日、強盗殺人未遂の疑いで三郷市に住む高校生の少年(16)を逮捕した。

 逮捕容疑は、29日午前0時44分ごろ、三郷市中央2丁目の国道298号交差点で、歩いて帰宅途中だった同市の女性(27)の頭などをキャスターボードで背後から複数回殴り、首を絞め、現金500円を女性の財布から奪った疑い。「女性を殺そうと思って殴ったほか、首を絞めて金を奪ったことは間違いない」と容疑を認めているという。

 同署によると、少年は「金を出せ」と女性を脅迫し、現金を強取。女性は頭部顔面打撲や鼻骨骨折など、全治不詳の重傷を負い救急搬送された。2人に面識はないという。

 同日午前0時52分ごろ、近くを通りかかった女性が「女性が知らない男に殴られたと言っている」と110番した。少年は同日午前1時20分ごろ、犯行現場から約650メートル離れた三郷中央駅前交番の緊急通報装置から「人を殴ったり蹴ったりした」と同署に通報。署員が交番に向かい、身柄を確保した。犯行に使ったキャスターボードは現場付近で押収したという。

 少年は「日々が嫌になった。人を殺して刑務所に入りたかった」と供述しているという。

 同署は、余罪を含め慎重に捜査する。

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