埼玉新聞

 

銭湯の灯「希少な存在に」 埼玉県内50年で90%減…さらに燃料高騰直撃 料金引き上げも「安泰でない」

  • 銭湯「ニュー松の湯」店主の岩代秀則さん(右)と息子の和之さん=30日、川口市

 県は10月1日から、公衆浴場(銭湯)の大人の入浴料金を450円から480円に引き上げる。銭湯は経営者の高齢化や設備老朽化で年々厳しさを増し、最近の燃料価格高騰が追い打ちをかけた。県公衆浴場業生活衛生同業組合によると、県内には1969年に380軒の銭湯があったが、現在は40軒以下に激減。同組合の担当者は「銭湯に新規参入はなく、全国的に減っている。日本ならではの文化の銭湯も、希少な存在になるかもしれない」と寂しさをにじませた。

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