埼玉新聞

 

<ランチ>なんと3倍…極上合わせだし ぷりぷりカモ肉と調和の「かも汁そば・うどん」 松伏のそば処 桂

  • 一番人気は「かも汁そば・うどん」 平日昼は限定ランチセットも

  • 先代から受け継いだ暖簾を夫婦で守る石川次雄社長とてるみさん

 松伏町で唯一、カモ料理を堪能できる老舗「そば処 桂」。独自の餌と豊かな自然環境の中で育てられたカモ肉は、臭みがなくやわらかくてジューシー。不飽和脂肪酸の含有率が高い脂質は、疲労回復や美肌などにも効果があるとされ、その味を求め県外から足を運ぶ利用客も多い

 同店の味を支えるのは、土佐の本枯節と北海道の利尻昆布を通常の3倍ほど使用した「だし」。30年以上調理場を守ってきた2代目の石川次雄社長(51)が、毎朝2時間ほどかけてうまみを引き出しただしは、素材の味を引き立たせる上品でまろやかな味わいだ。「毎回舌で確認しながら取るだしは、かも鍋やカレーなど多くの料理のベースになっている。そば処の当店だからこそ作れる味」と胸を張る。

 そばは、福島県会津産の香りが高くのどごしが良いそば粉を使用。石臼でひいたそば粉を石川社長が朝夕打つ。うどんは、埼玉県産の地粉を使用し、もちもちした食感が売り。松伏町の推奨特産品にも指定されている。

 一番人気は、カモとダシのうまみが凝縮された「かも汁そば・うどん」(1160円税込み)。3種類あるお得な平日昼限定セットも開店と同時に売り切れるほど好評で、中でも人気のそば、もしくはうどんに前菜と甘味がついた限定15食のランチコース(1810円税込み)はお勧めメニューだ。「3世代にわたり利用してくださる常連客もいる。長く愛される上質な料理を提供していきたい」と女将(おかみ)のてるみさん(51)は話した。

【メモ】そば処 桂

 松伏町築比地1449の7(電話048・992・0487)。営業時間午前11時~午後9時(ラストオーダー午後8時)。月曜と第3火曜定休。60席、駐車場40台。

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