<高校サッカー>決勝Tの見どころ 武蔵越生―成徳大深谷ゾーン、正智深谷・武南・浦和南も存在感
2022/10/08/00:00
サッカーの第101回全国高校選手権埼玉大会(埼玉新聞社など後援)は9日、52校による決勝トーナメントが開幕する。決勝は11月13日にNACK5スタジアム大宮で行われ、優勝校が全国高校選手権の出場権を手にする。第1シードの昌平と第2シードの成徳大深谷は3回戦から、その他のシード校は2回戦から登場する。今大会は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から3回戦まで無観客で実施。準々決勝以降は一般公開する。
プリンスリーグ関東1部で首位を快走し、高校総体4強の昌平が優勝争いの中心。セカンドチームが県S1リーグの首位に立っている状況で、わずかな隙も見当たらない大本命を止めるチームは現れるのか。
■武蔵越生―成徳大深谷ゾーン
攻守の切り替えが速い成徳大深谷は4バックや3バックの布陣を状況に応じて使い分け、空中戦に強い増子、辻本の両センターバックがチームを鼓舞する。攻撃陣はポストプレーで起点となる平井と積極的なシュートが光る秋本の2年生コンビに期待。ロングスローを利用した戦術も多彩だ。
武蔵越生はGK関根を中心としたコンパクトで強固な守備が持ち味。MF吉田の献身的なプレーでチームを支え、厚みのある攻撃につなげたい。準々決勝までに4月の関東大会県予選を制した正智深谷、同準優勝の武南と対戦が予想される激戦区だが、強豪とも渡り合う地力がついてきた。
正智深谷は堅実さが光るDF小屋と運動量豊富なMF初雁がキーマン。攻撃陣が勢いに乗ってくればトーナメント形式での存在感は県内随一だ。武南はFW桜井とMF山田詩、2年生MF松原が繰り出すスピードあふれる攻撃に期待。FW立沢をトップに据える浦和南も虎視眈々(たんたん)と頂点をうかがう。