埼玉新聞

 

何もないけどいい所!さいたまで「アニ玉祭」 3年ぶり来場者で会場に歓声 県内舞台の作品の複製原画展も

  • 3年ぶりの実開催で盛り上がったアニ玉祭ステージ=さいたま市大宮区の鐘塚公園

 アニメと観光をテーマにした総合イベント「アニ玉祭」(埼玉新聞社など同実行委員会主催)が22日、さいたま市大宮区の大宮ソニックシティなどで行われ、来場者が出展者と共に祭典を楽しんだ。

 アニメの聖地埼玉の魅力発信、ポップカルチャーによる県内観光・産業振興を目的に行われ、今回が10回目。2020年、21年はオンライン開催のため、来場者を迎えた実開催は3年ぶりとなった。

 会場では鐘塚公園にステージが設けられ、地元を拠点に活動する女性アイドルグループ「大宮アイドール」らのステージが披露されたほか、車体にアニメのキャラクターなどが描かれた「痛車(いたしゃ)」の展示を実施。来場者は続々と登壇するグループらに声援を送り、会場が一体となって盛り上がった。

 ソニックシティビル地下1階展示場ではゲームの腕を競う「eスポーツ」の大会も行われ、大会主催委員長の橋本和久さんは「さいたま市にeスポーツの文化を根付かせ、新しい観光資源として世界に発信できれば」と意気込みを話した。同4階市民ホールではアニメ業界の環境を考える「アニメの聖地埼玉発!アニメ業界の『働き方改革』シンポジウム」、声優の直田姫奈さん、福原香織さんらが参加した「アニメ・マンガの聖地サミット」も実施。武蔵野銀行本店2階「MsSQUARE」では行田市が舞台の漫画「埼玉の女子高生ってどう思いますか?」、熊谷市の妻沼滑空場が舞台の「ブルーサーマル」の複製原画展も行われ、大勢が観覧に訪れた。

 第1回目から来場しているという春日部市の会社員男性(44)は「埼玉は何もないがいい所。以前と比べ人出は少ないが、映画『翔んで埼玉』の続編も発表され、次は埼玉のどんな話題が盛り込まれるか楽しみ」と話した。

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