埼玉新聞

 

食育で旬のトマトを収穫、高校生73人が体験 花咲徳栄高、トマト収穫量県内1位の加須市と連携

  • トマトを収穫する花咲徳栄高校食育実践科の生徒=加須市水深

 加須市花崎の花咲徳栄高校食育実践科の2年生73人が5月30日、4班に分かれて同市水深地区と大室地区のトマト農家4カ所で収穫体験を行った。同市はトマトの収穫量が県内第1位。収穫体験は市と同校の連携事業の一環で、今回は今が旬のトマトについて学習した。

 一行は、同校のバスで現地入り。水深とまと研究会会長の佐久間通友(ゆきとも)さん(51)方のトマト栽培施設では、施設の広大さにびっくり。佐久間会長から「トマトは、ある程度育った苗を施設内に植えつけてから、約3カ月かけると実になる。手間がかかる農産物なんです」などと説明を受けた。そして、いよいよ収穫作業に入った。

 佐久間会長方では主にトマト、キュウリ、ナスを栽培していて、トマトがとりわけ多いという。トマトの品種は、直売所向きだという「ハウス桃太郎」がほとんど。赤い実と黄色い実のミニトマトも栽培していて、ミニトマトの人気も高い。

 高橋優那さん(16)は「トマトは大好き。おばあちゃんの家で栽培していて、私は採りたてをそのままよく食べている」とにっこり。熊谷花梨さん(16)は「スーパーなどのトマトしか見ていなかったので、収穫できてうれしい。すごい数がなっているのでびっくり」と話した。施設内は暑さもひとしお。農家の大変さも感じていた。

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