きっかけは「ネギジンジャー」 商店街と大学、深谷舞台のアニメ応援 5、6日産業祭でイベントも
深谷市の深谷商店街連合会(小暮逸生会長)は、深谷が舞台のアニメ「リーマンズクラブ」を応援しながら商店街を盛り上げていくプロジェクトをスタートさせた。連携協定を結んでいる市内の埼玉工業大学(内山俊一学長)と進め、5、6日に開催される産業祭でアニメをアピールする。
リーマンズクラブはバドミントン実業団チーム「サンライトビバレッジ」の選手のサラリーマンとしての日常と、スポーツ選手としての葛藤を描いた人気アニメ。今年1月からテレビ朝日系全国24局ネット「NUMAnimation」枠で全12話が放送され、BS朝日やCSテレ朝チャンネルでも放送され、現在は各ストリーミングサイトで配信されている。深谷駅や総合体育館「深谷ビッグタートル」など市内の名所や、居酒屋でネギを食べるシーンなど市民が慣れ親しんでいる場面が登場する。
埼玉工業大学の本吉裕之准教授と研究室の学生は7月に「道の駅おかべ」を訪れた際、アニメに登場する「ネギジンジャー」を実際の飲料として製造、販売している炭酸飲料を見て興味を持ち、作品で商店街を盛り上げようと、「サンライトビバレッジ 深谷商店街応援団」を立ち上げた。主人公たちが所属するバトミントンチームが実在しているかのように応援していく。
産業祭では「ネギジンジャー」のほか、アニメに登場するネギ農家で提供されたリンゴとネギのサラダを、薬局などを手がける大慶堂が再現し、「バドリーマンサラダ」と名付けて販売する。
今後は、作中のセリフが楽しめる日めくりカレンダーやオリジナルラベルを貼った日本酒、文房具なども販売していく。
小暮会長は「アニメの聖地として深谷を盛り上げたい」と力を込める。大学生の大塚優希さん(21)と門馬爽さん(21)も「商店街の人は協力的で温かい。知られていない深谷のいいところを知ってもらいたい」と話している。