埼玉新聞

 

蕨市長選、頼高氏が4選 全国で唯一の共産党籍の市長 自民推薦の新人、公明市議団も支持するも及ばず

  • 頼高英雄氏

 任期満了に伴う蕨市長選が2日投開票され、無所属現職の頼高英雄氏(55)が、無所属新人で元新聞記者の鈴木直志氏(50)=自民推薦=を破り、4選を果たした。定数18に現新20人が立候補した市議選も投開票された。

 頼高氏は全国で唯一の共産党籍を持つ市長だが、政党の応援を受けず「市民を代表する市民党」を掲げ、党派色のない運動を展開。市庁舎の建て替えとともに福祉の充実などを訴え、「公約に掲げてきた『あったか市政』を続ける」と訴え、幅広い支持を得た。

 鈴木氏は市立病院の建て替えや行財政をチェックする「蕨臨調」の設置を掲げ、公明市議団の支持も得て市政刷新を訴えたが、及ばなかった。

 当日有権者数は5万8646人(男2万9638人、女2万9008人)。市長選の投票者数は2万8065人(男1万3340人、女1万4725人)。投票率は47・85%(男45・01%、女子50・76%)。

■蕨市長選開票結果(選管最終)

当16989頼高英雄 無現

 10684鈴木直志 無新(自民推薦)

(無効392)

■頼高英雄氏

 【略歴】(1)蕨市長(2)システムエンジニア、蕨市議(3)埼大(4)蕨市(5)北町

 【公約】(1)18歳までの入院医療費無料化(2)小中学校体育館のエアコン整備(3)駅西口再開発の推進(4)市立病院の充実・発展

※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ

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