線路上で記念撮影、マジックハンド体験…真夜中の駅を満喫!JR大宮駅でナイトツアー 試験車両の登場も
JR東日本大宮支社は鉄道開業150年と上越、東北新幹線の開業40年を記念して、ホテルメトロポリタンさいたま新都心と連携し大宮駅ナイトツアーを開催した。ツアー付き限定宿泊プランに申し込んだ鉄道愛好家ら19人が参加し、普段は立ち入ることのできない線路内や営業終了後の駅構内を探検した。新幹線ホームの見学ではサプライズで次世代新幹線の開発に向けた試験車両「ALFA―X(アルファエックス)」が入線し、参加者を驚かせた。
ツアーでは、大宮駅構内の会議室で説明の後、新幹線ホーム、駅屋上、営業終了後の駅構内を見学した。新幹線ホームに突如現れた「ALFA―X」は新しい新幹線の開発に向けて試験走行を行うための車両で日時などは非公開となっている。ツアーでは車両を前に、研究開発センターの開発担当者らが参加者に試験車両の役割などを解説した。在来線の最終電車の営業終了後には埼京線のホームで発車メロディーやマジックハンドの体験を行い、線路上に降りて記念撮影などを行った。
ツアーは同社の若手社員が中心となって企画した。企画者の同駅職員、篠原紳次さん(33)は「列車遅延の影響もあったが、最後までツアーが開催できた」と話し「寝台列車の運行終了などで夜に鉄道を楽しめる機会が減ったが、今回の企画で喜びの声を多くいただいた」と振り返った。
ツアーに参加した伊奈町在住の10代学生、小沢優弥さんは「写真でしか見たことがない車両が見られ、本当に驚いた」と語った。子どもの頃から大宮に住んでいるという40代飲食店勤務の秋山春佳さんは「昔からお世話になってきた大宮駅の裏側を知ることができた。地元のことがもっと好きになった」と話した。
緑川清士大宮駅長は「大宮は鉄道のまちとして親しまれている。今後も継続的にイベントを開催し、愛好家や地域の方、旅行者に楽しんでもらいたい」と意気込んだ。