埼玉新聞

 

<新型コロナ>亜種「BQ・1・1」埼玉県内で初確認 40代男性と20代女性 別経路で感染か

  • 大野知事が会見 「引き続き注視する」

 大野元裕知事は15日の定例記者会見で、新型コロナウイルスのオミクロン株亜種「BQ・1・1」の感染者が2人、県内で初めて判明したと明らかにした。県感染症対策課によると、9日に40代男性、10日に20代女性の感染が分かった。2例は互いに関係がなく、別の経路で感染したとみられ、いずれも重症ではないという。

 大野知事は会見で「専門家の指摘によれば、重症化率がこれまでのオミクロン株より高いとは報告されていない。多くの知識があるわけではないので、引き続き注視していきたい」と述べた。

 また、大野知事は感染状況が拡大しているとして、14日に軽症や中等症の感染患者を入院させる病床を現在の1033床から「フェーズ4」の1580床に移行するよう医療機関に要請したと説明した。一方で「第8波に入った可能性があるとはいえ、第7波よりは緩やか」と話し、重症病床は現在の61床のまま、「フェーズ1」に据え置くとした。

 感染者の状況については「しばらく下げ止まりだったが、10月後半から増加傾向を続けている」と説明。医療機関へのアンケートで「逼迫(ひっぱく)している」と回答したのは9月第5週には約10%だったが、11月第1週には23・7%に上ったという。

 県医療整備課によると、要請から2週間後の28日に移行完了を目指す。同課は「医療機関では一般医療も大事」と話し、「28日の時点でも1580床全てが(すぐに感染患者を受け入れる)即応病床になるわけではないと考えている」と状況を考慮しながら移行を進める考えを示した。

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