「揚げスコーン」ってどんな味? 中3考案の「新名物」5品、商品化へ 川口の和洋菓子店などが協力
川口市里の市立里中学校(荻上晃司校長、生徒数605人)の3年生5クラスの生徒197人が地域の和菓子や洋菓子の3店と協働して新たな名物づくりに挑戦している。商品化する企画を決めるためのクラス対抗選考会が同校体育館行われ、PTA審査員や3店が5クラス全部に合格を出した。
協力するのは「よつ葉スィーツショップ」(スコーン)、「中ばし」(和菓子)、「オルブロードミカド」(パン)の3店。1カ月ほどかけて3店のプロと生徒たちが相談を重ね商品化を進め、近くのイオンモール川口で販売する。
これまでクラス内でコンテストを展開し、勝ち抜いた企画がクラス代表案に決まり、4日に選考会が行われた。クラス代表者たちが舞台上でプレゼンテーションを行った。
審判はPTAと3店の担当者たち。午後2時から約1時間のプレゼンで、最後にPTAら審査員席が〇と×のプレートを掲げる形の審査で、結果は5クラスの案全てに〇が出た。
決まった企画案は1組「スコーンにゾッコン」、2組「小腹にJUSTあんぺいゆ」、3組「こめっこ・ぱんぺいゆ」、4組「もなかっぷる」、5組「大学芋スコーン&フライドスコーン」。
3組の「こめっこ・ぱんぺいゆ」は米粉のクロワッサンの中に川口でも実るかんきつ類の果物パンペイユを入れる。ミドリムシの粉末を混ぜた緑色の生地で縞模様を出す。長島好花さんは「パンペイユが川口の農業ブランドだと知った。高いのでジャムを使います」。
5組の「大学芋スコーン&フライドスコーン」は埼玉産サツマイモの角切りを入れたスコーンに大学芋の蜜をかける。一方、揚げたスコーンにはベーコンとクリームチーズを挟む。松浦諭一寿(ゆいと)さんは「ロシアのウクライナ侵攻の影響で小麦の価格が高いので、埼玉県産の小麦粉を使います」。
どんな新名物が生まれるかと、地域住民も熱い期待を寄せる。