埼玉新聞

 

男性焼死…一緒に仕事した2人、解散するも戻って男性に暴行、火を放って次の仕事へ 背後にあったトラブル

  • 事件の現場。窓が割れ、焼けた内部の様子が分かる=5月23日午前、朝霞市上内間木

 朝霞市上内間木の内装会社「長葭(ながよし)内装」で5月、事務所兼作業場のプレハブが全焼し、同社社長の男性=当時(43)=が殺害された放火殺人事件で、殺人と現住建造物等放火の疑いで逮捕された仕事仲間の2人が、事件発生当初の県警の聴取に対して、「現場へ資材を取りに行った」と説明していたことが捜査関係者への取材で分かった。

 逮捕された内装業の男(37)=小川町小川=と元内装工で無職の男(31)=越谷市南越谷1丁目=は、5月13日深夜から同14日早朝にかけて、都内で男性らと内装関係の仕事を行い、同日午前4時過ぎに一緒に同社に帰ってきた。

 いったん解散したものの、37歳男のワゴン車で共に行動。再び事件現場に戻り、鈍器で暴行を加えてから、火を放ったとみられる。犯行時間前に同社にいた理由については「次の現場で使う資材を取りに行った」と説明していた。実際に車に資材を積んだかは分かってないが、2人は犯行後、志木市内の現場で仕事をしていたという。

 37歳男は今年1月に男性と知り合い、31歳男とともに仕事を請け負うようになった。県警は1月から5月中旬までの間に男性と2人の間に仕事を巡って金銭トラブルがあったとみて、詳しい経緯を調べている。

 県警は21日午前、両容疑者を殺人と現住建造物等放火の容疑で、さいたま地検に送検した。

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