埼玉新聞

 

営業できない飲食店も…作業中に水道管が壊れ、濁り水が一般家庭に 製薬会社、化学メーカーも損傷 賠償へ

  • 老朽水道管破損で工場設備を損傷

 幸手市は25日までに、老朽化した水道管が破損した影響で管内に生じた濁り水が供給されたことにより、製薬会社の工場で使用しているフィルターを損傷させたとして、同社に約267万円の賠償金を支払うための関連議案を30日開会の市議会12月定例会に提出すると発表した。

 市によると、水道管は塩化ビニール管で、破損箇所は50センチ程度。道路の舗装をはがして漏水の確認をした際、管が破損し内部の水圧の変化により蓄積された鉄分などが混じったという。このトラブルにより、化学メーカー1社が同様の損害を受けたほか、飲食店2店で日中の営業を一時停止。330軒の家庭で濁り水を放水するなどの被害が生じた。市は、化学メーカー1社と飲食店2店に計約20万円の賠償金を支払う専決処分を行い、同議会に報告する。

ツイート シェア シェア